2015年9月28日月曜日

自称オーストラリア政治経済評論家のアンディーです。

最近、オーストラリア政界に走った激震といえば、アボット首相交代劇でありました。その交代劇がどのように行われたかは別の機会にその見解を述べたいと思いますが、このアボット首相交代劇に対する当方が行った半径5メートル調査によると、この結果を「歓迎する」は3名、「歓迎しない」は1名、「ひどすぎる」が1名、そして「どうでもいい」が2名でした。財界の一般的な声としては、「歓迎する」という意見が多いように思います。大きな期待と共に労働党政権から政権を奪取したアボット政権でしたが、その後の経済政策はお粗末なものでした。実際は及第点を満たしているアボット政権と思われましたが、その前の期待感より及第点では満足できないというのが多くの国民の心情であったのではないでしょうか。アボット政権にハワード政権時があたかも戻ってくるのではという錯覚をしてしまったことが、大きな落胆につながったのではないのでしょうか。
この結果が来年の選挙にどのように影響するかは、今後のターンブル新首相の手腕次第となりそうですが、すでにいくつかの調査によると新首相を歓迎するという声の方がかなり高く、労働党のショーテン氏と首相候補としての人気度にかなりの差をつけたようです。元々、ショーテン氏自身、ラッド、ギラードの2度に渡る首相交代劇を影で取り仕切ったフィクサーであるだけに、今回のターンブル首相がアボット首相を引きずり下したことに対して、「(ターンブル氏の)モラルが問われる」と発言しても、「アンタは同じこと2度もやっておいて、今更他人のことに口出せないでしょう」とオーストラリア国民の多くは思っている様子。
その交代劇に関しては、まだまだ余波が残っている様子。しかし、現在のオーストラリア経済が停滞気味なだけ、余計に経済通のターンブル氏へのオーストラリア国民の期待につながっているということではないでしょうか。

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